ゾコーバ【その後。。。】

【2023年4月12日:ゾコーバ・主な動きを更新しました】

 

新型コロナやインフルエンザのニュースをよく見かけるようになりました。

 

私も手洗い・うがいなどしっかりして気を付けていますが、こういったニュースが増えてくると不安になりますよね(^_^*)

 

さて以前、新型コロナ治療薬「ゾコーバ」の特例承認に関して、【その①】【その②】の2回に分けて記事を上げさせて頂いていました。

※【その②】中で「パキロビッド」の商品名が誤っている箇所がありました。申し訳ありません<(_ _)>

 

現在の状況はどうなっているのか、特例承認後の主な動きをまとめてみました。

 

<ゾコーバ・主な動き>

(最終更新:2023年4月12日)

2022年

  • 1122日 特例承認取得。
  • 1128日 「パキロビッド」処方実績のある医療機関・薬局へ供給開始。
  • 129日 市販直後調査の第1回中間報告公表。11/2412/411で推定使用患者数:1,024
  • 1212日 100万人分の追加購入、厚労省と契約。追加購入や海外輸出分を含め1,100億円の収益を想定。
  • 1215日 都道府県が選定した医療機関・薬局での取り扱い開始。
  • 1223日 市販直後調査の第2回中間報告公表。11/24〜12/18日の25日で推定使用患者数:4,640人重篤な「脱水」1例。中国への輸入・流通契約を締結(平安塩野義)。
  • 12月27日 第2回中間報告<補填>にて、重篤な「脱水」1例は因果関係なし。追加で2例の重篤症例(アナフィラキシー反応、麻痺性イレウス)を報告。⇨薬事・食品衛生審議会にて追加安全対策、現時点で必要なし。
  • 12月29日 中国におけるプロモーション契約の締結(平安塩野義)。

2023年

  • 1月4日 韓国にて新規承認申請。
  • 1月13日 市販直後調査の第3回中間報告公表。2022/11/24~2023/1/5の推定使用患者数:11,867
  • 1月20日 第3回中間報告<補填>にて、ゾコーバ投与後に妊娠が判明した症例が2例あり。⇨厚労省が注意喚起の事務連絡を発出。
  • 1月27日 市販直後調査の第4回中間報告公表。2022/11/24~2023/1/22の推定使用患者数:21,528
  • 1月30日 新型コロナの「5類」移行を正式決定。ゾコーバの政府買い上げで1,000億円(200万人分)の売上。
  • 2月1日 中医協にてゾコーバの薬価算定の方向性を提示。
  • 2月10日 市販直後調査の第5回中間報告公表。2022/11/24~2023/2/5の推定使用患者数:28,050重篤症例に流産:1例(因果関係不明)。
  • 2月16日 グローバル第3相臨床試験の開始。
  • 2月21日 厚労省・安全対策調査会にて、ゾコーバ投与後に妊娠が判明した例について、流産の報告(1例)。⇨因果関係不明のため、現時点では追加の対策を講じないことで一致。
  • 2月22日 ウイルス力価の早期陰性化ならびに罹患後症状(Long COVID)の発現リスクに対する低減効果について新規データを発表。
  • 2月27日 市販直後調査の第6回中間報告公表。2022/11/24~2023/2/19の推定使用患者数:32,270
  • 3月8日 中医協、ゾコーバの薬価収載を了承。1錠の薬価を7407.40円、一治療薬価は5万1851.80円に設定(1日目3錠・2~5日目1錠の計7錠)。
  • (3月13日 マスク着用が個人の判断に。)
  • 3月10日 市販直後調査の第7回中間報告公表。2022/11/24~2023/3/5の推定使用患者数:35,144
  • 3月15日 ゾコーバ薬価収載。
  • 3月17日 第7回中間報告<補遺>にて、追加で1例投与数日後に妊娠が判明した例の報告あり。 ⇨メーカーが女性向け資材作成。厚労省が事務連絡を発出。 
  • (3月22日 「パキロビッド」の一般流通開始。)
  • 3月27日 市販直後調査の第8回中間報告公表。2022/11/24〜2023/3/19の推定使用患者数:37,746人
  • 3月31日 ゾコーバの一般流通開始。
  • 4月4日 FDAから「ファストトラック(迅速審査対象)」の指定を受けたことを発表。
  • 4月11日 台湾で緊急使用許可の承認申請(韓国に続き2例目)。
  • (5月8日 新型コロナを「5類感染症」に移行予定。) 
ニュースリリースなどから確認できた範囲でピックアップしています。漏れなどあるかもしれませんが、ご容赦ください。
 
また、株価の方ですが、
2022年1122日の特例承認後、私設市場(PTS)にて8,400円超を記録していました。
休み明けの24日には一時7,500円を記録しましたが、その後下落。
2022年12月29日の取引終了時点では6,568円となっています。
2023年に入ってからは低空飛行で、3月27日の終値は、5,961円でした。
また、3月に入ってからの米国シリコンバレー銀行等の破綻の影響もあり、株式市場全体が厳しい状況です(~_~;)
 
「ゾコーバ」だけに目が行きがちですが、塩野義さんはインフルエンザ治療薬の「ゾフルーザ」や「ラピアクタ」なども製造販売されています。
 
まだまだコロナ明けとはなりませんが、こういったメーカーさんが頑張っておられることは大変心強いですね。
 
治療薬💊があるからと甘えるのではなく、私たち一人一人もしっかり対策をして、乗り切りたいものです。

 

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