【その①】・【その②】で温感タイプの湿布剤について見ていきました。
「温感」って温まるの?【その①】 - 薬事とか労務とか、たまに■も。。。
「温感」って温まるの?【その②】 - 薬事とか労務とか、たまに■も。。。
今回は、
と
のコストについて見ていきたいと思います。
病院でもらうと…
まずは病院でもらう場合ですが、最低限どれぐらいの費用がかかるのかという点で確認したいので、薬剤師の方には申し訳ないのですが、個人診療所で院内処方(病院で薬を出してもらうこと・院内処方の病院は少ないと思います。)してもらった想定で算定してみました。
【お断り】あくまでも、比較検討のための算定となります。実際には検査・処置なども必要な場合もありますので、必ずしもこの内容になるとは限りません。受診した医療機関での診断に従ってください。
前置きが長くなってしまいましたが、個人診療所で成人(3割負担)が診察を受けて、薬を処方してもらうと、次のような内訳になることが想定されます。
これに薬剤の費用が薬剤料として加算されるのですが、『フェルビナクパップ70mg「タイホウ」』は1袋7枚入なので、14枚(2袋/1日2枚使って1週間分)の場合と1回の最大処方量である63枚(9袋/1日2枚使って約1ヶ月分)で見ていきたいと思います。
※2022年度の薬価です。
こんな価格ではメーカーさんは採算を取るのが難しいんじゃないのかと思いますが、この薬価に基づいて算定すると薬剤費は次のとおりになります。
診察・処方料等と薬剤料を合わせた保険点数の3割が実際に窓口で支払う金額になりますが、その金額は次のとおりです。
意外に思われるかもしれませんが、1枚14.0円の3割負担のため、14枚でも63枚でもそれほど金額に大きな差がないことがお分かりいただけると思います。
ドラックストアで購入すると…
近隣のドラッグストアでは、セール中ということもあり、1箱16枚入を税込1,188円で購入できました。
64枚(4箱)購入すると、当然ですが4倍の4,752円になります。
比較すると…
病院で14枚(1週間分)もらうことを考えると、時間やコストを考えると、ドラックストアで16枚購入する方に軍配が上がりそうです。
一方、ドラックストアで64枚(約1ヶ月分)を購入することを考えると、病院で63枚もらう方に軍配が上がりそうです。
1週間分
病院だと1,110円(14枚)
⇨1枚あたり約79円
ドラックストアだと1,188円(16枚)
⇨ 1枚あたり約74円
1ヶ月分
病院だと1,320円(63枚)
⇨ 1枚あたり約21円
ドラックストアだと4,752円(64枚)
⇨ 1枚あたり約74円
院内処方の病院はそれほど多くないので、実際は院外処方になるケースがほとんどだと思います。
院外処方(調剤薬局でもらう)の場合300〜500円ほど支払い金額が増えることになりますので、1週間程度で対応できそう(そこまで症状が重くない)であれば、ドラックストアで湿布剤を購入して自分でケアするということも選択肢として十分ありだと思います。
ですが、症状が重いようなら迷わず病院を受診してくださいねm(._.)m
まとめ
成分的には十分代替となり得るとは思いますが、コストという点がネックになりそうです。
代替になるのかという本筋から少し外れてしまいますが、
個人的には軽症であればまずはドラッグストアで購入できる医薬品で様子を見ていただき、どうしても治らない・症状が重いようであれば病院を利用いただくというのも、セルフメディケーションのひとつの形ではないのかと思っています。
「フェイタスシップ温感」のパッケージにも記載がありますが、一部の一般用医薬品はセルフメディケーション税制(かなり使いづらい制度ですが、また別の機会に説明できればと思います。)の対象になっており、優遇措置も設けられています。
なかなか自分でケアするというのも難しいと思いますが、ドラックストアにも薬の専門家である薬剤師や登録販売者の方がいらっしゃいます。
きっと色々教えていただけると思いますので、ぜひご自身の健康維持に活用してみてくださいねd(^_^o)
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