10月は…

10月に入りました。

いよいよ令和5年度も後半戦ですね。
 
10月といえば、そうです。最低賃金💰改定の月です。
 
令和5年度では、ついに全国平均が1,000円を超えたことでも話題になりました。
 
今回は、そんな最低賃金について少し触れていきたいと思います。
 
最低賃金に関しては、"最低賃金法"において規定されています。
 
"日本国憲法"で定められた健康で文化的な最低限度の生活(こんなタイトルのドラマもありましたね)を保障するための制度の一つでもあり、最低賃金は時間によって定める(時給)こととされています。
 
詳しくは割愛しますが、地域別最低賃金と特定最低賃金(特定の産業・業種に適用される最低賃金)の2種類があり、一般に最低賃金というと都道府県毎に適用される地域別最低賃金を指しています。
 
令和5年度の改定では、この地域別最低賃金の全国平均が1,000円を超えました。
 
それでは、これまでの最低賃金の改定の歴史を簡単に振り返ってみたいと思います。
※数値等に関しては厚生労働省資料を引用。
 
▶︎全国平均700円超え
平成20年度(2008年度)
全国加重平均:703円
最低:627円(宮崎・鹿児島・沖縄)
最高:766円(東京)
最高と最低の差分:139円

▶︎最高と最低の差分が200円超え
平成25年度(2013年度)
全国加重平均:764円
最低:664円(鳥取・島根・高知・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・沖縄)
最高:869円(東京)
最高と最低の差分:205円

▶︎全国平均800円超え
平成28年度(2016年度)
全国加重平均:823円
最低:714円(宮崎・沖縄)
最高:932円(東京)
最高と最低の差分:218

▶︎全国平均900円超え・最高が1,000円超え
令和元年度(2019年度)
全国加重平均:901円
最低:790円(青森・岩手・秋田・山形・鳥取・島根・愛媛・高知・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄)
最高:1,013円(東京)
最高と最低の差分:223円

▶︎全国平均1,000円超え
令和5年度(2023年度)
全国加重平均:1,004円
最低:893円(岩手)
最高:1,113円(東京)
最高と最低の差分:220円

最低賃金はその地域での生活費や企業の賃金支払い能力などを勘案して定められるので、最低賃金が最も高い都道府県は、いつでも東京都です。
 
最も低い都道府県に関しては、毎年変動はありますが、東北エリアや九州・沖縄エリアが多いです。
 
コロナ禍では一旦賃上げが止まりましたが、このペースだと令和一桁台で全国平均1,100円超えは確実でしょうね。
 
賃金格差をみてみると、最大で220円の差となりますが、1週間40時間では8,800円となります。
1ヶ月・1年で考えると…結構大きい(^_^;)
 
生活費が高くても賃金が高い都心部に人が集まるのは、やむを得ないですよね。
 
 
ところで、自分は月給制だから最低賃金は関係ない、と思ってらっしゃる方はいませんか?
 
最低賃金は時給表記ですが、月給制の方にも適用されます‼️
 
また次の機会に、最低賃金の確認方法をご紹介してみたいと思います。

 

 

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